先日、日帰りで軽井沢へ。
関西から行くにはあり得ないスケジュールですが、そこはどうしても体感したいものがありまして。
ということで、ようやく長年の念願叶って「脇田山荘」へ。

これまで何度か前は通りかかりましたが、通常は非公開のため訪問したのは今回が初めてでした。
敷地への配置の仕方といい、スケール感といい、本当に素晴らしい建築でした。
もっと早く訪れたかった…

1階は現在は倉庫的に使われている作業室や機械室など、サーバントスペースとピロティが主要な構成となっています。1階はRC造。
その上にメインの居住スペースとアトリエからなる木造の2階部分が「くの字」に配されています。

もともとは中庭に大木があり、それを取り巻くように配置が検討されたそうです。
その大木は数年前に枯れてしまったとのことで、現在はその関係性の面影を感じることはできません。
大変惜しいことです。

くの字の構成と混構造が相まって、とても伸びやかなで印象的な佇まいが生まれており、その独特の構成とプロポーションは、数々の建築家が後に手がけた建築に大きな影響を与えた作品のひとつとである言えると思います。
アットホームとでもいうべき親近感のあるスケール感は、どこに居ても居心地が良く、ずっと過ごしたくなるような空間でした。
高ければ高いほど良い、広ければ広いほど良いといった価値観は、この居心地の良さの前では何ら説得力を持たないことが明らかになります。



いつも思うことですが、空間を知ることは写真や図面、映像では不十分すぎます。
現地で五感を通して体感してこそ、初めて自分の感覚の中で徐々にその建築や空間が持つ魅力や居心地の良さが把握ができるようになります。
体感してみて本当に良かったと思える名建築や居心地の良い空間を今後もご紹介していきたいと思います。

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