神勝寺が全体として形づくっている「禅と庭のミュージアム」は、
一碗の茶を喫し、
墨跡と向き合い、
命をつなぐための食を味わい、
心身の垢を洗い流し、
庭を散策し、
といったさまざまな体験を通じて、禅とはなにかを感じるための場となっています。
今回はそんな体験の中でも私たちにとって一番身近な「茶と食」について。
神勝寺では、敷地内に点在する建物のいくつかでお抹茶をいただいたり、おうどんを食したりなどの体験もできます。
例えば洸庭というパビリオンでは、くわいポタージュをはじめとするドリンク類を購入することができます。
あまりに美味しそうだったので写真を撮り忘れてしまいましたが、くわいポタージュにはくわいチップスも添えられており、体も芯から温まり、とても美味しかったです。
期間限定にはなりますが、建築祭の開催期間中は枯山水庭園内に堀部安嗣氏設計・羽根建築工房施工のキオスク「つぼや」が設置されており、抹茶ショットなどが用意されています。


五観堂ではかけうどんが供されています。
のどごしの良い細麺のうどんを精進出汁と共にいただくのですが、出汁を煮出した後の昆布と椎茸を揚げたふりかけが添えられており、初めて食べる素朴なお味とざっくりとした歯応えのある食感がシンプルなおうどんに変化をもたらし、とても美味しかったです。

おうどんの後に立ち寄った茶屋では、振る舞い茶とともに「おふく団子」と呼ばれる黒ごま団子がいただけます。
外の軒先で外気を感じながらいただくことも相まって、ごまの風味がとてもふくよかに感じられます。

お茶室の秀路軒では饅頭とお抹茶をいただけます。
本来は残月亭でお抹茶をいただくようですが、その隣にある「不審菴」がとても印象的で心地よく、無理を言ってこちらの空間でいただきました。
親密な寸法の空間の中でいただく一服のお抹茶。
茶道の趣き深さの一端を感じることができ、至福のひとときでした。


各所にこのような飲みものと食べものを楽しめるところがあるので、散策がより一層楽しくなります。
いろいろなシュチュエーションと現地ならではの味覚との一期一会が楽しめて、大満足でした。
ちなみに冒頭の揚げ物は福山の名物「ねぶと」の唐揚げ。
こちらは福山駅近くにある有名なお店「自由軒」さんでいただきました。
「ねぶと」とは主に瀬戸内海で獲れる3~5cmほどの白身の魚で、一般的にはテンジクダイと呼ばれる魚だそうです。
こちらもとても美味しくて、お酒にも良く合いますので、福山駅あたりでお時間がある方はこちらにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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